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かゆくてかきむしると、ますます皮膚のバリアが弱くなる。 「子どもの指の湿疹は砂遊びなどの刺激だし、赤ん坊の片方のほっぺだけジュクジュクなのは、ふとんにいつもこすりつけているから。
アレルギーは数ある悪化要因の一つにすぎない」また、湿疹に部位の差があるのは、外からの刺激と考えたほうがいいらしい。 「かきやすいところだけ出ているのって、なんかおかしいでしょ。
食物アレルギーなら全身に出ていいはず。 食物アレルギーの人は背中でもお腹でもどこでも出るよ」食物アレルギーが原因の湿疹かどうかは、肩肝骨の間を見たらわかるという。
「肩脛骨の間はかきにくいから。 そこだけ丸くきれいな人は、衣類や汗、手でかくなどの外からの刺激によるものと考えたほうがいい。
正常な皮膚でも、セロテープで二○回ぐらい皮脂角層をとってから、ダ二をこすりつけると、けっこう反応するからね。 バリアと皮脂がしっかりあって、皮膚を守っていると、かゆくならないもの。
背中までグチュグチュの人は、体の中から出た湿疹だと考えたほうがいい」かきむしりによる湿疹の悪化の場合は、ステロイドの塗り薬をEさんは処方する。 もちろん、漢方薬も出すし、明らかに食物アレルギーなら除去食の指導もする。
ただ、絶食療法は入院を希望する人だけ。 一三日間のコースで、体操をしたり、太極拳や陶芸教室、ハイキングなど生活を楽しむメニューがてんこもりである。
絶食によって新陳代謝が高まり、体の老廃物が出る。 同時に、自律神経のバランスも整えるらしい。
「一年間ステロイドを塗っても全然よくならないという人を入院させたら、一〜二日でみごとによくなる。 痛いのでかさぶたの上から塗っていたらしいが、そんなん、効くわけない。
塗り方が問題なんです。 それに、ステロイドをやめたら治るというのは、根本的な間違い。

赤みやブツブツがあってステロイドを塗っていれば、やめたらリバウンドが起こって、いままで以上に悪化しますよ」ステロイドはネフローゼなど難病には欠かせない。 使用をやめると命にかかわるほどで、評価されている薬だが、使い方を誤ると重い副作用を起こす場合があり、それがアトピーの人に多かった。
Eさんは当初、極力使わない方針だったが、現在は、必要があれば塗り方を詳しく説明したうえで、きめ細かく使用する。

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